皆様はメリスマとゆう言葉をご存知でしょうか?日本ではあまり聞きなじみがないかもしれませんが、コンテンポラリーな楽曲を歌う上で欠かせない存在であります。
今回は、メリスマの正体とその練習法についてお伝え致します!
メリスマって何??
メリスマとは、ひとつの音節に対して複数の音譜を当てはめることいいます。
マライアキャリーの世界的大ヒットのクリスマスソングの冒頭を想像してみましょう。
言葉で表現すると
『ア〜アァア〜イ♪』
音程でゆうと、
『ラ〜ソラソ〜♪』となっていますが、
歌詞上は『I』の一文字のみです。
これは、日本語でいうなれば『こぶし』に近いものになります。しかし、日本のこぶしよりも複雑でフレーズも長くなる場合が多いです。これは外国語の特性や、ルーツミュージックの違いによるものです。
また、メリスマとゆう言葉の以前は『グレースノート』と呼ばれていたこともあるそうです。Grace=恩恵や優美とゆう意味から、その音を美しく装飾するといった意味合いだったそうです。確かに、音が豊かで繊細な表現になるので納得ですね!
メリスマ・どうやって練習するの?
まずはテンポを落として練習する
細かい音程を素早く変える必要があるメリスマですが、その音程をしっかり喉で覚える必要があります。
歌いたい曲の実際の早さで練習していると喉で正しく音程を捉えれず、いつまでたっても体が音程を覚えない場合がありますので、メトロノームを使い、原曲より遅いテンポでそのフレーズのみを歌う練習をしましょう。
※上記で例えるなれば『ラ〜ソラソ〜♪』の音程を『ア』で正確にゆっくり練習していき、慣れてきたら原曲と同じリズム、テンポにしていきます。
喉が閉まっていては意味がない
メリスマの音程練習をしている時、喉が閉まっていないか注意して行います。
何かをコントロールしようとする時、人は余分な力を加えたくなります。
ボイストレーニングの基本は喉を開く事。難しい音程をコントロールする際にはついつい力みながら音程をとろうとしてしまいますが、発声練習をしてるときと同じ状態の喉で音程練習をしましょう。
メリスマの音程事態がわからず練習できない時は?
スロー再生してみよう!
細かい音程の羅列のメリスマの音程。『そもそも練習しようにも音が聞き取れません!』となってしまうことも至極当然です。
そんなときにおすすめなのがスロー再生です!
『早くてわからないものを遅く再生する…そんなの当たり前じゃない!』と思われる方がいらっしゃるかもしれませんが、
意外とされていない方が多いです。
スロー再生することにより、普段、早すぎて聞き取れないメリスマを一つ一つ細分化することができます!
また、スローで聞くことによって、
『こんな風に発音していたんだ!』『こんな細かいブレスをしているんだ!』など
メリスマ以外の技術の発見にも繋がります。
楽曲のスロー再生は無料のアプリでも出来ますし、youtubeのスロー再生を使ってライブ映像を見るなども大変効果的です!是非やってみてくださいね。
まとめ
一節に細かい音譜を当てはめるメリスマは、習得は難しいですがより深い表現をするために大切なテクニックです。焦らずスローに♪練習しましょう。
コメントを残す