※ネタバレ注!ラスト解釈&考察!レオは結局どうなったの?【ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド】

2019年8月30日、

鬼才クエンティン・タランティーノ監督の最新作

『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』が公開となりました!

タランティーノ監督の9作目となる長編作品。

2大スター初共演でレオナルド・ディカプリオブラッド・ピットを起用して大きな話題となっています!

実際に見てきましたが…
素晴らしい!最高の一言でした!

本日はこの映画のラストシーンについて
考察していきたいと思います!

最後までお付き合いくださいませ!

 

 

「ワンス アポン ア タイム イン ハリウッド」あらすじ。実際の事件が元ネタだった!

 

英題Once upon a time in Hullywood」
1970年手前に実際に起きたカルト事件に基づき製作される話題の作品。

ハリウッド女優のシャロン・テートが、映画監督のロマン・ボランスキーと結婚した翌年の1969年に狂気のカルト集団チャールズ・マンソン・ファミリーによってお腹の子供と一緒に殺められた事件を題材にしています。

しかそなんとこの犯行は、人違いだったのです。

シャロンテートが住んでいた家の前住人がチャールズ・マンソンを音楽でメジャーデビューさせることができず、これを信者が逆恨みしたことで自宅に侵入、そこにいたシャロンテートを人違いで殺してしまったということが事実のようです。

そのあと犯人たちは終身刑を言い渡され、獄中死しています。

しおしお

その事件が題材の映画なんだ!じゃあレオ様とブラピは何役なの??

本作では、

レオナルド・ディカプリオは1950年代に西部劇で活躍した俳優リック・ダルトンを演じます。

いわゆる落ち目になりつつもこだわりとプライドのある俳優で、主演ドラマがキャンセルになった後もテレビドラマにゲスト出演を続けています。

そのリックダルトンの相棒であり、親友がブラッド・ピッド演じるクリフ・ブース。飲酒運転で免許を失ったリックの代わりに、クリフが運転手を務めています。

リック・ダルトンはシャロン・テートの住まいの隣人、お隣さんなのです。

なので直接的に1969年の事件を描いているのでは無く、
それによりインスパアされた「当時のハリウッド」をありありと再現し、

それぞれの登場人物の生き様や
命の輝きが存分に描かれた作品となっています。

リック・ダルトンは自身の映画キャリアを掛けて起死回生に努めます。

また、クリフ・ブースもヒッピーの少女を親しくなったことから
壮絶な運命に巻き込まれていきます。

 

 

※ネタバレ【ラスト解釈&考察!】レオ(リック・ダルトン)は結局どうなったの?

 

それでは早速ラストシーンを振り返っていきましょう!
まさに衝撃の13分でしたね!

 

衝撃のラストシーン!犬が最強だった件!

 

3人のカルト信者がリックの家に侵入し、犬のランディの散歩から帰った
クリフを囲みます。

クリフはLSD漬けのタバコを吸っていたので若干フラフラでハイな状態でしたが、
侵入者がスパーン・ランチで見たヒッピーたちだと思い出します。

リーダーのテックスがクリフに拳銃を突きつけ、威嚇しますが

クリフの合図で犬のランディがテックスに飛び掛かります。

そこからはもう地獄絵図。

ナイフを手に向かって来たセイディに、
クリフがドッグフードの缶を思いっきり投げつけ、セイディの顔は血だらけ。

テックスはさらにランディに股間をかじられて大変なことに。

クリフが這って近づいて来るセイディをさらにランディに攻撃させると、
テックスがナイフを取り出します。

クリフは、テックスの手を掴み彼の腿にナイフを突き刺し
顔を足蹴りし返り討ちに。

しかしケイティがクリフ突進し、腰にナイフを突き刺し睨みつけます。

スイッチがオンになったクリフは、
彼女の髪を掴み容赦なく壁という壁に顔をぶつけます。

いや、もう犬が最強すぎる!ブラピも怖いけどかっこいい!

バリカタ

クリフが半分ラリっているのでうまく闘えないのでは…
犬が殺されたらどうしよう…

と心配していましたが、見事裏切ってくれましたね!(笑)

 

セイディは半狂乱になってガラス扉を突き破り
プールに落下します。

プールでボードに浮かびながらお酒を飲み、
ヘッドフォンで音楽を聴いてご機嫌に歌っていた
リックは驚きます。(笑)

セイディはプールで叫びながら宙に乱射。

リックは驚きながらプールから避難します。

そのままどこに行ったのかを思いきや、以前の映画撮影で自身が使った
小道具の火炎放射器を倉庫に取りに行き、

プールにいるセイディを焼き殺します。

しおしお

ここまで本当に凄かったね。なぜか映画館は爆笑の渦でした(笑)

ヒッピーたちの襲撃を免れたリックとクリフ。

怪我が負ったものの命に別状のないクリフは救急車で搬送され、
リックが見送ります。

めでたし、めでたしと見送りを終えたリックに、

隣人でシャロン・テートの客人である
ジェイ・セブリングが格子越しに何があったのか話しかけます。

リックは、ヒッピーの襲撃と全員が無事であったことを伝えます。

するとスピーカー越しにシャロンはお酒でくつろぐよう自宅へ招待します。

家の外でシャロンを始め、来客たちに暖かく出迎えられたリックなのでした。

 

 

考察・ラストでレオ(リック・ダルトン)はどうなったのか?

 

映画を見ているとこの隣人宅に招待されたあと、
リックがまたどうにかなってしまうのではないかとハラハラしましたが、

隣人宅に招き入れられ、楽しい夜を過ごしたようです。

その後も「Apple」というタバコ
(※タランティーノ作品でも良く出てくるアイテムだそうです!)

のCMを撮影していたりと、
まだハリウッドで活躍している様子も描かれていますね!

これらの結末からこの映画の解釈を導きだしていきたと思います!

 

解釈1・当時のハリウッド俳優の栄光と挫折、そして復活を描いた。

リック・ダルトンの隣に若き成功者であるロマン・ボランスキーと女優のシャロン・テートが引っ越してきたとき、リック・ダルトンは自身のキャリアが終盤であると落ち込んでいました。

作中でもリック・ダルトンが自身の俳優としての落ち目の情けなさに
涙したり怒りを顕にするシーンがありましたね。

最初はお互いに挨拶はおろか、すれ違うことも無かったのです。

そこから物語は進み、運命を切り開いたリック・ダルトンは
(人殺しという衝撃なこともやってのけ)

ハリウッドの時の人である隣人と会話をし、家に招待されるのです。

つまりこれは、

リック・ダルトンに成功者としての扉が再び開いた

と解釈できるのと思います。

リック・ダルトンが再びハリウッドに返り咲いたことを
隠喩しています。

 

解釈2・当時のハリウッド、アメリカをありありと描いた

 

作品内ではとにかく、当時のアメリカの様子がありありと
描き出されています。

人物、酒、タバコ、車、ヒッピー、ファッション…

すべてがエネルギッシュで躍動的。

この時代の「ハリウッド」という
特殊な世界、特殊な文化がすべてのシーンで色濃く描写されています。

またタランティーノ監督自らが4歳の頃にロサンゼルスに
移り住んでいたそうで、

そのリアリティがより伝わってきますよね!

 

解釈3・シャロン・テートへの誤解の払拭と追悼のメッセージが込められている

 

実際には妊娠8ヶ月でありながら、
命を奪われたシャロン・テート。

当時、「人違い」で事件にあってしまったシャロン・テートでしたが、

マスコミにはシャロン・テート自身も麻薬に関わっていたなど、
彼女にも非があったかのような報道がされていたそうです。

しかし、タランティーノ監督は独自の調査で、
それは間違った報道であったと確信するのです。

作中でのマーゴット・ロビーが演じるシャロン・テート

生き生きと前向きでキュート。
快活で誰にでも好かれるような女性として描かれていました。

実際には命を奪われてしまった彼女が本作では、
無事に幸せな人生を送っていおり、
子供も産む未来が暗示されています。

さらに犯人たちとされるヒッピーのカルト信者は
レオとブラピにこれでもかというほど、
残酷にこっぴどくやられてしまします。

これはタランティーノ監督のシャロン・テートへの誤解の払拭と
追悼の意を込めたメッセージであると受け取れますね。

 

まとめ

 

 

いかがでしたでしょうか?

上記のポスターでも中央でシャロン・テートが幸せそうに踊っている様子が描かれており、これはハリウッドに闇を落とした事件をタランティーノ監督なりの方法で

鎮魂し、愛を送った御伽話だと言えます。

タランティーノ監督の素晴らしさ、鬼才ぶりを改めて
堪能できる作品でした。

バイオレンスな描写はタランティーノ節として
健在ですが、

監督の写し描きたいモノが
美しいパワーを放っており爽快にすら感じましてね!

最後までお読みくださりありがとうございました!

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