今やボイストレーニングをしている方でなくても『ミドルボイス・ミックスボイス』という言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか?
高い声を裏声にならない状態で美しく歌い上げる様子には誰しも憧れますね。
そんな『ミックスボイス・ミドルボイス』を出す『感覚』を独自の目線で
お伝えしていきたいと思います。
ここでは私が普段使っている『ミドルボイス』というフレーズで統一させていただきたい思います。
ざっくり声を三種類に分けてみよう
ミドルボイスのイメージをつけるために、
声の種類をざっくり3つに分けます。
チェストボイスの感覚
○チェストボイス(いわゆる地声)
※胸に手を当てて、少し低めの声で、『あー』と言ってみましょう。
胸にジーンと振動がおこります。胸で響いている状態ですのでチェストボイスです。
ヘッドボイスの感覚
ヘッドボイス(いわゆる裏声)
※では同じように胸に手を当てて。高めの裏声で『アー』(なんとなくカタカナ)で言ってみましょう。
先ほどと違い胸に振動が来ないことがおわかりでしょうか。上の方に抜けている音ですのでヘッドボイスです。
二つの声の違いをおわり頂けたでしょうか?
そしてこの2つの声の間にあるのがミドルボイスなのです。
イメージでゆうと
チェストボイス=赤色
ミドルボイス=紫色
ヘッドボイス=青色
とゆうような感じです。
きついチェストボイスでぎりぎりまで高音を叫び上げて、コロッと
ヘッドボイスにひっくり返るのではなく、ミドルボイスで高音をつなぎ
グラデーションのような美しい音色で歌えるようになりましょう!
※ちなみに胸に手をあててミドルボイスを出すと胸の響きはヘッドボイスに
近い感じになります。
ミドルボイスを出す時の感覚をつかもう!
体の中は見えない
『ミックスボイス出しているときの声帯の様子』などをビジュアルで見たり、言葉でその状態を理解するのはいいことなのですが、実際、
「へぇ〜!そうなんだ〜!やってみよう〜!」
「・・・」
「・・・」
「・・・」
「・・・」
「これ、出来てるのかな?」
とゆうことはよくあると思います。
ボーカリストは良くも悪くも体が楽器なので、どうなってるか中身が見えづらいのですね。
(むしろ見えない)
なので、イマジネーションやモノマネで感覚をつかむとゆうことも非常に大切な練習です。
ミドルボイスの感覚のヒントは日常生活にあり!
あなたは仕事先で上司に飲みに誘われます。
「明日の金曜日、久々飲みにいくか!」
しかし、土曜日は何も予定がなく、明日の金曜日はゆっくりおつまみと
ビールを買い占めて、撮りためたドラマを見て一人で楽しみたい。
「..〜あ〜〜..明日は久しぶり、に、母親が泊まりにくるん..だったんです、はい。」
さぁ。笑
ポイントはこの
..〜あ〜〜…の導入部分です。
こういった時の声はどこかから降ってやってきたようにいつもよりトーンが高い声が出ています。
はたまた、お母さんが電話に出るときを想像してみてください。
さっきまでチェストボイスのフルスイングで
「あんた!いい加減にしいや!」
と怒っていたお母さん。しかし電話がかかってきた途端、
「はい。○○でございます」
と美しい高い声で応答。
これはいずれも裏声でない、高いトーンの声です。
しかも、通常の会話レベルに喉はリラックスしています。
(上司に嘘をつく時は多少緊張しているかもしれません。)
歌唱時の高音はどうしても、力み、喉を閉めがちですが、足がかりとなるこのミドルボイスのような音色は、喉自体はリラックスした状態にあるのです。
このような声質やトーンを自分の声で作っていき喉の感覚を
覚えて行きます。
そこからだんだんと歌唱時のような口の大きさ、ボリュームなどに
意向するようにしてみましょう。
まとめ・見えない場所の感覚を
日常生活の声の使い方でつかむ
ご本人が「youtubeで見た通りやっているので僕は喉が開いています」とおっしゃていても、実際には喉をきるく締めてしまっている…とゆうケースはよくあります。
目には見えない場所だけに独学ではわかりづらいですよね。
なので、自然とその状態になっているときの感覚をつかむことが
大切です。
台詞や感情のパターンをマネをしていくこともミドルボイス習得に
一役買ってくれますよ!